今回はコミュニケーションに大切な『聴く』をテーマにしたプログラムを紹介します。「うまく話せないから、うまく話せるようになりたい」と思っている人は多いのですが、人に伝わる話をしたいと思ったら「いかに聴くか」ということがとても大切なキーワードになります。自分が話す前に相手の話をまず聴くことは、相手が安心して心の扉を開いて聴く体制が整える意味を持ちます。自分の話を聴いてほしいと思ったら、まず自分が相手の話を聴くことからはじめましょう。
良いコミュニケーションに『聴く力』は必要なスキルです。家族で『聴く力』のスキルアップをしてみてください。
『聴く力を身につけよう!』
① 2人組になります。1人は「最近あったちょっと嬉しかったこと」を話しましょう。もう1人は心から受容して無言でうなずきながら、その話を聴いてみます。3分間続けてください。終わったらそれぞれやってみた感想を話し合いましょう。役割を交代して同じように行います。
② 次は、「最近興味をもっていること」を話してみましょう。聴く方は受容的に聴きながら要所要所で「〜ということですね」というように話の内容を確認しながら聴いていきます。もし、確認の内容が違っていたら、「そうではなくて〜です」というように訂正しながらすすめてください。5分したら役割を変えて行います。終わったら感想を話し合いましょう。
③ 次は、「最近あったちょっと困ったこと」を話してみましょう。聴く方は話を聴きながら、気持ちを受け取って「それは辛かったですね」「それは悲しかったですね」などというように気持ちを汲む言葉を返しながら聴いてください。5分したら役割を変えて行います。終わったら感想を話し合いましょう。
④ 次は、「こうなったらいいのになと思うこと」を話してみましょう。話を肯定的に受け取りながら、内容の確認や気持ちを汲む言葉を入れながら話を聴いていきます。充分に相手が話した後、自分が話したい内容があれば、「私は〜と思う」というように自分を主語にして自分の気持ちを伝えていきましょう。5分したら役割を変えて行います。終わったら感想を話し合いましょう。
やってみていかがでしたでしょうか。何か気づいたことはありましたか。話を聴くなんて生まれてからずっとしてきたことなので、簡単なことのように思いますが、それぞれ聞き方の癖があってなかなか相手の話に集中して相手の話をそのまま受け取りながら聴くことは難しいものではなかったでしょうか。私自身も、聴く練習をしてみると、相手が話している途中で自分が話したいことを話したくなってしまったり、相手の話よりも次に自分が話す内容を考えてしまっていたということに気がつきました。意識して『聴く』ことをしないとよく聴くことはとても難しいのではないかと思います。
『良く聴く』ことができるようになると、相手は話していてスッキリしたり、嬉しくなったり、どんどん元気になっていきます。心の距離も近づいてもっと仲良くなることができます。相手が『敵』になることは少なくなって、みんなが自分の『味方』になっていく力を持っています。ですから、『聴く力』が身につくことは、良い人間関係を構築する力を持つことにもなるわけです。
人間は上辺だけの付き合いではなく、心から受け入れてもらいたいという欲求を持っています。また、良い人間関係は豊かな人生には必要なものです。『聴く力』は聴く意識を持って聴くことを繰り返さないと身につかないものですが、家族で『聴く力』を身につけて、心が触れ合えるような深い付き合いができる基盤を育ててあげてほしいと思います。
