今回は、コミュニケーションに大切な『自分と相手を大切にするために必要なこと』をご紹介したいと思います。良いコミュニケーションをとることは、いくつになっても幸せでいるための必要条件ですから、一度振り返ってみるのもいいかと思います。
『自分の権利』と『相手の権利』
みなさんは『自分の権利』をご存知でしょうか。権利というと少し硬いイメージですが、自分を守り相手を大切にするために、自分や相手に必要な許可を与えていくことだと考えるとわかりやすいかもしれません。具体的な内容を紹介しますので、それらの一つ一つを自分に照らし合わせて考えてみましょう。
① 自分の意見や価値観を述べる権利
価値観は誰でも違うものなので、意見が違ってもあたりまえだから、自分の意見や価値観を正直に相手に伝えてもいいということ。
② 間違っていい権利
いつでも常に間違わない人はいないので、間違っても自己否定的に自分を責める必要はないということ。間違ったと気がついたら謝ってやり直せばいいのです。
③ 「わかりません」という権利
わからないことは誰にでもあるので、わからないからといって自分の知性が劣っていると思わなくていいということ。よりよい説明を求めていいのです。
④ 自分で「YES」と「NO」を決める権利
「NO」と言いにくいときもありますが、自分の意志を尊重して決めることは、自分の役割と責任を持つことでもあるので、自分の意志で決めていいということです。。
⑤ 自分の感情に正直でいる権利
ネガティブな感情を持ってはいけないという思い込みがありますが、ネガティブな感情も自分にとって必要なメッセージを伝えています。感情を受け入れてから本当はどうしたかったのか気づいて対処することが大切です。自分の感情を受け入れていいのです。
⑥ 人の悩みを自分のせいにしなくてもいい権利
人が悩んでいると自分のせいだと感じてしまうときがありますが、誰かの悩みを自分のせいにしなくてもいいのです。自分の限界をはっきりさせて自分を大切にしてもいいのです。
⑦ 自分で自分の要求を満たしていい権利
優先順位は自分で決めていいのです。ときには、自分の要求に耳を傾けて自分の要求を満たしていいのです。
⑧ 認められることをあてにしないで人と接する権利
人から好かれたい、認められたいという気持ちから自由になって、人の
評価を気にしないで行動してもいいのです。
⑨ 自分自身を尊敬してもいい権利
自分を価値ある人間として受け入れて認めてもいいのです。
⑩ 自分が自分でいてもいい権利
わたしたちは、いいところも悪いところも含めてありのままの自分でいていいという権利を持っています。完璧な人はいません。今の自分を受け入れていいのです。
⑪ 権利を自由に使う権利
この権利は自分で使いたいときに使えばいいのです。この権利にしばられるのではなく、苦しい時やうまくいかないときにこの権利を使って、自分の考え方を柔軟にしていけばいいということです。
これらはアサーションから引用したものですが、自分に足りない権利はありましたか?私にはいっぱいありましたので、この権利を知ったときは安心して涙が出ました。私たちは知らないうちに、自分にいろいろな課題を背負わせているようです。「わかりません」ということは恥ずかしいことではないかと思ったり、間違ってはいけないのではないかとか、自分の意見や要求を表現してはいけないのではないかとか、人に認められるような行動をとらなくてはいけないのではないかと思ってしまっています。しかし、それは時として必要以上に自分を責めたり、相手を許せなくする原因にもなっています。ここで紹介した権利は自分だけの権利ではなく、相手にも同じ権利があるということを理解しながら、自分も相手も大切にできる基盤をつくって、幸せなコミュニケーションを築いていってほしいと思います。
