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無限の可能性を引き出す リソースを増やせ!

■『リソース』に気づくこと

 シーズンオフのときは、自分の内面を磨くチャンスです。客観的に自分を見つめたり、考え方を検証してみたり、自分に必要な考え方や心のあり方を見つける機会を持つと、シーズンに入った時にも力を出せるようになります。今回は、目に見えない力『リソース』を活用したメンタルトレーニングを紹介します。
 『リソース』とは、自分の目標達成のために役立つあらゆるもののことをいいます。子どもたちも含めて私たちはたくさんのリソースをすでに持っているのですが、気づいていないリソースもたくさんあり、活用されていないことが多いのです。ですから、『リソース』という視点から、自分の素晴らしさに気づき、それを活用できるようにしていくことで、さらなる可能性をたかめていくことができるようになります。また、今後身につけていきたいリソースを明確にすることで、自分自身の課題もまた見えてきて、今何をすればいいのかが自ずとわかるようになってきますから、練習の効果を上げていくのにも役立つと思います。


■リソース活用プログラム

 頭の中を整理するために書き出すことが役に立ちます。ワークシートを用意して記入しながら進めていくと効果的に進められます。

① まずは自分の目標を明確にしましょう。野球で自分はどのくらいのレベルまでいきたいのか、どのような大会に出場しどのような成績をおさめたいのか、野球を通して、自分はどのような存在になりたいのかなど思いつくことを書き出してみましょう。

② 自分の目標を実現するために役立つもので自分がすでに持っているものを書き出してみましょう。例えばリソースには次のようなものがあります。

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【リソースの例】

●身体に関するもの
 丈夫な身体、スタミナや体力、バネの強さ、関節の柔らかさなど

●技術や能力に関するもの
 瞬発力、走るのが速い、筋力がある、正確な守備力、盗塁の技術、
投球、打力、分析力や勘の鋭さなど

●精神面に関するもの
 粘り強さ、図太さ、負けず嫌い、あきらめない心など

●経験や思い出
 ○○大会出場、○○試合勝利、ファインプレー、過去の自分の記録、
野球を思いっきり楽しんだ経験など

●その他
 自分を支えてくれる家族、応援してくれる家族、野球を一緒にできる
仲間、 野球ができる環境、トレーニングする場所と時間など
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③ 強いと思っていたことだけがリソースであるとはかぎりません。
もしかしたら、自分は欠点だと思っていたことさえ見方を変えればリソースにできる可能性があります。次の表のあいている下の部分を使って、自分のマイナスの側面ををプラスに見方を切り替える練習をしてみましょう。

マイナスの側面 プラスの側面
のろま 自分のペースを持っている
意志が弱い 柔軟である
計画性がない 直観に従って動いている
抜けている すきを見せて相手を油断させる
行動力がない 慎重に行動する
怒りっぽい 本気で取り組んでいる
飽きっぽい 切り替えが早い


④ 目標を達成するために身につけたいリソースを書き出してみましょう。

⑤ ④で書き出したリソースを手に入れるために、自分ができることを具体的に書き出してみましょう。

⑥ 書き出したものをじっくりながめてみます。

⑦ もし、数名で行っていたら、気づいたことや感想などをシェアしましょう。

⑧ 「実現したいことが見つかったときには、その夢が実現する力はすでに持っている」というメッセージを伝えてください。今は手にしていないリソースでさえ、手に入れる力を持っているということです。


■素晴らしい可能性は すでに持っている

今回は、『リソース』という視点から、自分では気がついていないけれども素晴らしい資質はすでに持っているということに気がついていくプログラムをご紹介しました。私がはじめて『リソース』という言葉を知ったときに、「実現したいことが見つかったときには、その夢が実現する力はすでに持っている」ということを教えていただきました。本当に自分にはそのような力があるのかという疑問の方が大きかったのですが、信じたほうが自分にとって得なので、その言葉を信じることにしました。信じてよかったと今は思っています。信じて行動するのと、信じられないからあきらめながら行動するのでは、手にした結果は大きく違っていたでしょう。ですから、子どもたちにもこのことを伝えてあげて欲しいと思います。
 かつての自分がそうだったように、子どもたちを見ていると自分のマイナスの側面ばかりが気になっている場合が多いように思います。マイナス面を気にしてプラスの面に気がつかないこともあります。マイナス面が気になってしまうと野球に身が入らない場合もあると思います。そこでマイナス面を克服する方法として、見方を変える方法をご紹介しました。マイナスな側面を考えた時の心のダメージを軽減し、調整することで自分の個性を強みにかえていくことができるということを伝えていってほしいと思います。
 また、指導者もこのことを理解して、マイナス面を気にしている子どもには、プラスの面ではこのように生かすことができるという具体的な言葉がけで、コンプレックスを克服できるように手助けしていただければと思います。

 私たちは、素晴らしい技術や才能は特定の人だけが持っているものだと思い込んでいますが、本当は自分にも可能性は充分備わっているのです。そのことに気づいていないので、可能性を発揮することができない場合が多いのです。気づいていない自分の可能性に焦点をあててみることで、自分の素晴らしさに気づき、自分を信じることができるようになれば、もっと可能性を引き出していくことができるようになります。
 また、あたりまえだと思っていて気づかなかったものに、焦点をあてていくことで、あらためて感謝する機会にもなると思います。
 恵まれた環境にいると、それがなかったとしたらどれだけ大変なのかを考えないものですが、今野球ができる環境にあることは恵まれているということに気がついて感謝しながら野球をすることも心を育てる上で大切な要素となりえるでしょう。感謝はパワーの源にもなりますから、そのきっかけをつくってあげてほしいと思います。
 恵まれた環境や健康な身体を含め、自分にはたくさんの『リソース』があることに気づいて、安心して自分の可能性の信じていってほしいと思います。

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2010年5月30日 19:07に投稿されたエントリーのページです。

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