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夢を実現する目標設定法

■強い選手の共通点は

 野球に限らずスポーツ選手の試合を見たり、試合後のインタビューを聞いていると、強い選手には必ず同じ共通点があることに気がつきます。その共通点はひとつではありませんが、大きな共通点としては、精神的にも強くて結果を出せる選手は、どのスポーツでも自分の特技を持っていることです。そして、その特技を自分の強みとして、どんなときでも自分を支えているので、自信をもってプレーすることができるということです。「~なら誰にも負けない」というものが明確になっている選手は強いというわけです。
 ですから今回のメントレは、自分に自信を持つためにどのような特技を自分のものとするかということに焦点を絞ってみることをしてみたいと思います。
 新しい年に、新しい目標を掲げた子どもたちも多いと思いますので、今回は、夢の実現を左右する大切なキーワード『自信レベルをチェンジする』という課題に取り組んでみましょう。


■自信レベルをチェックする

 みなさんの前にいる子どもたちは、どのくらい自分に自信を持てているでしょうか。今の自分に対しての自信は、どれくらいでしょうか。将来の夢を実現する自信は、どのくらいあるでしょうか。自信のレベルは目には見えないので、漠然としていてわかりにくいのですが、この自信レベルは、子どもたちの夢という目標を達成するためにも大きく関わっているのです。
 そこで、目に見えない自信のレベルを目に見えるかたちにしてみましょう。

① 今の自分に対する自信は、10段階のうちどれくらいだと思うのか、自分の想像でかまいませんので、色をぬってみましょう。


② 次に、この今の自信レベルを、この一年でどれくらい上げたいのかを、同じように色をぬってみます。
※ 子どもたちが指導者や周りの目を気にしなくてすむように、自信なかったり、レベルが低いことを注意したりしないようにしてください。

③ 自身のレベルを上げるために、今年一年どの能力をどのように伸ばしていくのか思いつくことをどんどん書いてみましょう。
※ 守備でもバッティングでも、投球でも盗塁でもなんでもいいので、これなら得意というものを一つ選んでのばしていきましょう。君ならどんな能力を伸ばすかな?

④ 書いたことを実行できるように、スケジュールにおとしこんでみましょう。
※ スケジュール作成には、スケジュール作成シートを活用してください。


■未来時間イメージレベルのチェンジする

 自分に対しての自信のレベルを上げるのと同じように、もうひとつ大切なことがあります。それは、夢や目標を実現する自信です。次は、この将来に対しての自信を上げていくプログラムをご紹介します。
 人はそれぞれ夢や目標を持ったときには、3つの未来時間イメージレベルに分かれるといわれています。レベル1は「すべきだからしなくてはいけない」というレベル、レベル2は「こうなったらいいな。でも無理かな」というレベル、レベル3は「きっと実現するに違いない」というレベルです。

【未来時間イメージレベル】

レベル1「こうしなければいけないから
     達成しようと思っている」

レベル2「こうなりたいな。でも無理か
     もしれないとあきらめている」

レベル3「きっと実現できるにちがいないと
     確信している」

 もし、レベル1やレベル2で考えているのであれば、レベル3に切り替えてみることをお勧めします。このレベルを3に意識的に切り替えるのと切り替えないのでは、夢の実現に大きな差が出てきてしまいます。夢は実現するに違いないと思ったときから、実現に近づいていくのです。
 私自身も、この未来時間のイメージレベルを意識して切り替えるようにしています。誰だって夢が実現できるかどうか不安になるときはあるでしょう。でも、このレベルを繰り返しチェンジすることで、不安に打ち克って行動し、前に進む力となります。


■夢を実現する力を子どもたちに

【未来につながる可能性】

 子どもたちが将来成功できるかどうかはいろいろなファクターが影響してくると思いますが、その中でも一番大きいのは、自分の未来を信じられるかどうかだと思います。
自分は夢を実現できると信じられる人が、夢に向かって行動し、行動の成果を上げ、逆境にも耐えられる力を持っています。しかし、実現できると信じることができないときは、行動力も半減し、成果も上がらず、逆境があればくじけてしまい、結局は夢半ばにしてあきらめることになるのです。
 子どもたちは成長するにつれて、不安も大きくなるようです。いつまでも夢を見続けることは難しく、あきらめの気持ちが芽生えてしまいます。あきらめの気持ちも必要なときもありますが、『あきらめ』の悪いところは、あきらめなくていい未来のことまで「きっとできないにちがいない」と思い込ませてしまうところにあります。多くの子どもたちは、レベル2の状態にあるのかもしれません。
 ですから、弱気になったときはいつでも今回紹介した未来時間イメージレベルを、自分の意思でチェンジできるように指導してほしいと思います。もちろん、未来のビジョンを描かせ、努力次第では実現できるという希望も伝えてあげてください。

【『プラスの追求』と『マイナスの回避』】

 目標を達成する取り組み方法は2つに分けられます。一つは、目標が達成できたらどんなに素晴らしいかをイメージしながら取り組む『プラス追求』の行動パターンです。もう一つは、それをしなかったらどのようなリスクを負うのかを考えながら取り組む『マイナス回避』の行動パターンです。
 野球で考えると、このチャンスに自分が打ったならどんなに素晴らしいかを考えてバッティングに臨むのか、ここで打てなかったらどうなってしまうのかという不安を抱えて臨むのかという違いといっていいでしょう。もちろん打席だけでなく、守備でも送球でも盗塁でも、または練習の中の取り組みにおいても、どちらかのスタンスをとっているのです。みなさんの選手たちはどちらのスタンスでいるでしょうか。
 子どもたちのスタンスは、指導者や周りの大人の言葉がけに大きく影響されています。また、このスタンスは、目標を達成できるかどうかにも影響しています。
 言い換えれば、行動の源が『期待』であるか『不安』であるかということなのです。いろいろな考え方があると思いますが、子どもたちが好きで選び、時間をかけて一生懸命取り組んでいる野球ですから、『不安』よりも『期待』を育ててあげてほしいと思います。
 自信を育むことは、『期待』を育むことに似ていると思います。誰だって不安よりも期待を感じていたいと思いますし、自分に自信を持ちたいと願っていると思います。子どもたちにが、自信を持ってプレーできるように、また『不安』よりも『期待』を大きく持てるように『プラスの追求』ができる言葉がけと環境づくりを大切にして欲しいと思います。

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2010年5月30日 18:27に投稿されたエントリーのページです。

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